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朝日新聞の記事『「赤穂浪士」話題あれこれ』 1964.12.23.(23面) 視聴率5割が2回も-人気集めた舟木・林・長谷川- ◎豪華顔ぶれの悩み 出演者は、四十七士を中心に、台詞のある出演者が450人。毎回平均35人が、顔を見せた。1回の出演の最高は、引揚げの180人。人海戦術ドラマとしても最高だ。長谷川一夫以下、各界のオールスターをずらりと並べた………担当者にとっては、このオールスターの回転が頭痛の種。四十七士全員が勢ぞろいする討ち入り、引揚げは、スターたちのスケジュールのつまっていない夏場を選び………… ◎若いファンを獲得 人気最高だったのは、反響から見て1矢頭右衛門七 2堀田隼人 3大石内蔵助 4蜘蛛の陣十郎 5吉良上野介の順 『舟木君の起用は、いろいろ批判された。それはそれでわからないではないが、私のねらいは彼の出演で、“忠臣蔵”に関心を持たない若い層が、見てくれるようになるのではないかということだったそして、その計画はあたった。』-井上博ディレクター談- ◎オリンピックなみ NHKが、年2回行う全国調査で、2/23「風さそう」の視聴率50.5%。(舟木一夫初登場)「討ち入り」が、ビデオリサーチで49.6%。これは関東地区(都市部)での数字で、農村部をいれて全国的に見ると50%は、越そうという。50%以上といえば、大晦日の「紅白歌合戦」を別格に、先頃の「オリンピック放送」ぐらいのもので、ドラマで驚異的な数。 ◎投書は日に100余通 一日平均120通。すでに5万通に上っている。 ◎演出不在の批判も 『スターたちの演技にアンサンブル(調和)がなく、演出不在の感があった』……投書その他からみても視聴者の幅が非常に広かった。中学生からおばあちゃんまでチャンネルを奪い合うことをしないでみられる唯一の番組ではなかったろうか。………… |
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