朗読奉仕者様(録音室の壁に貼ってあったお願いの清書)

朗読奉仕者の皆様へ

                                  1997年4月

日頃より当館の事業にご理解とご協力をいただきましてありがとうございます。
 さて、テープ製作課では昨年11月に校正係が発足し、皆様が朗読して下さる録音図書の校正を
いたしておりますが、これまでの約5ヶ月間の校正作業から気づいた点をもとに、あらためてご注
意いただきたいことがらについて以下に申し上げます。

(1) 下調べと下読みを十分なさって下さい。
    人名・地名は、必ずお調べください。思わぬ覚え違いもあります。また、下調べ表をご活用
    いただき、調べたものについては出典を書き込んで下さい。下調べ表はテープといっしょに
    お出しください
    図表の読み方、読む場所などについては、下読みの段階で十分にご検討ください。
(2) どう読むかお迷いの時は(特に、コメント、奥付等)事前に係にご相談ください。
    読みについて著者や出版社への直接のお問い合わせはご遠慮ください。
(3) 朗読テープは、必ずご自身で聞き直しをなさってから係にご提出ください。
    消し残り、次の言葉の頭をかじってしまったもの等、特にはめ込みの直しの後にはご注意く
    ださい。
(4) 校正表に従ってお直しの時は、直された部分を原本に『  』(  ) 等でしるしをお付
    けください。なお、お直しは最低そのセンテンス全部をお読み直しください。
(5) 校正表をご覧になって疑問に思われる点やご意見がおありでしたら、そのままにせず、テー
    プをお直しになる前に、係にお尋ね下さい。校正者がすべての辞書を見ているわけではあり
    ませんし、校正者の思い違いということも考えられますので。

本来でしたら皆様に朗読してしていただいた朗読テープすべてを校正させていただくべきであります
が、諸般の事情により現段階ではそれがかないません。それまでにテープのお直しをお願いしていな
い朗読者もいらっしゃいますが、お読み下さった録音図書に直していただく個所がまったくないとい
うことではありません。視覚障害者の録音図書は「正確さが第一」という基本にかえってお読み下さ
いますようお願い申し上げます。

                                       テープ製作課